2014年12月26日金曜日

ウィルス型製品

今日は、ビジネスの成長について考えてみたいと思います。

ビジネス成長とは、一般的に売上規模の拡大になる訳ですが、ではその拡大規模に応じて相応の馬力ある成長エンジンが必要です。

一般的に、成長させる為に必要なのは、、

  1. 口コミ
  2. ドミノ方式
  3. 広告
  4. リピート

だいたい、この4つぐらいしかありません。
で、この中でドミノ方式に注目してみます。


ドミノ方式とは、PayPalやFacebookです。

PayPalで送金すると、受領者もPayPalアカウントが必要なので、1人使うとドミノ式にユーザー数が勝手に増えていきます。

facebookでネットワークを作る場合は、ネットワーク参加者は強制的にfacebookユーザーにならないといけないので、これもまたユーザー数が勝手に増えていきます。

Skype も全く同じ原理ですよね。双方向で会話をするためには双方がSkype ユーザーである必要があります。

このように口コミや広告といった手法以外にも、製品自体にユーザー数を増やすトリガーを仕掛けておく事によって、その製品を使うために、またそのユーザー数が増えていく、、、というドミノ方式のビジネスモデルは広告以上に製品の強烈な体験を提供する事で、ユーザー数の獲得ができるという訳です。

これを別の言い方で、ウィルス型成長エンジンとも言われていますが、やはりユーザー数がいてなんぼですから、特にIT関連サービスではウィルス型成長エンジンを製品に組込みする事は大事なんですね。








2014年12月6日土曜日

人事評価を必要としない仕組みとチーム作り


今年は人事評価制度というコンサルを受けた。
そして、人事評価制度について自分なりに研究をした。結論からいうと、40名未満の組織ならシステマチックな人事評価制度は不要という結論に達した。

そして今、独自の人事評価制度があともう少しで出来上がろうとしている。
今日のブログは、同じ悩みを持つ中小企業の経営者向けのメッセージとして自分なりにまとめたので、人事評価制度の参考にして欲しい。


これは何の本に書いてあったのか定かではないのだが、数年前に1人の社長が把握できる限界人数は30名から40名と書いてあった。小学校の1クラスと同じ人数なので、1人の先生がフォローできる限界人数でもあるのかとも考えられるが、確かに納得でもある。


40名未満の法人数がどのくらいの割合で存在するかと言うと、中小企業庁の統計データを参照したところ、法人の約7割は40名未満の会社組織である。世の中に存在する大半の会社は40名未満で、組織という構造を表面的には作りつつも、実際には社長1人で全体を見れるという事になる。組織で階層化はされている様に見えても、40名未満であるならワンマン経営に実際にはなっているのだと思う。


当社も40名には達していないので、この原則通り私1人で全従業員を把握する事が可能だ。


では、40名未満の組織(=チーム)をどうやって同じ方向に向き、同業他社よりも筋肉質な組織にするか、それがチームリーダー=社長の腕の見せ所だ。


そこで、独自の人事評価制度を作り上げる際に、様々な書籍を読む中、1つの答えが浮かんできた。

それは、

どうやったら「影響力のあるリーダーになれるのか」である。


あなたには、ズバリ、

人生における尊敬するひとはいるか?
なぜその人を尊敬するのか?
なぜ会った事もないその人から、評価された事もないのに尊敬しているのか?

それは、その人が人間として原理原則に基づき、規範となる行動や言動を示しているからである。つまり、原則に基づいた行動をする人は、周りに対する影響力が強い。

尊敬に値しない人が表向きに人事評価制度を構築して、組織に導入しても、会社としては必要かもしれないが、組織の中にいる人は、そのシステムに賛成的であるとは思えない。賛成的である人が少ないのに、どうやって筋肉質な組織が作れるのか、作れるはずもない。世の中に出回っている人事評価制度は、この「影響力」を抜きにして、システムを導入する事にフォーカスしていると感じる。人事評価システムと言う成果物を納入する事でビジネスが成立っている訳だが、社長の持つ「影響力」の認知を抜きにシステムを導入しても空中分解するだろう。ほとんどが人事評価制度システムの構築であって、運用まで回せない。

なぜなら、システムを導入した社長自体が影響力が無く、要するに周りから尊敬されていないのだから。尊敬されない人が作ったシステムを誰も協力的に運用していきたいとは感じないだろう。


一方で、


影響を受けた人間は、主体的になり、率先的になり、自発的になる。なぜなら尊敬する人になりたいと思う願望があるからだ。

自分自身に当てはめてみても、やはり尊敬したい人に近づこうとすればするほど、その人がどんな考え方やどんな行動をしているのか、真似したくなるし、真似ることで自分のオリジナリティーを改めて知る事もある。


つまり、影響力をもった人は、影響を受けた人達に対する強い結束力を作る事ができるということだ。会社に例えるなら、40名未満の組織であれば、社長はほぼ全員に対して1対1で接する事ができる。彼ら/彼女達に影響力を与えるには、原理原則となる行動をまず自分がする事で模範になり、影響力を持つ事ができる。


影響力を持つリーダーは、彼ら/彼女達の自己実現の為に目標を達成するアシストをする。その目標到達点が現段階でどのくらいで、今後達成するにはどのくらいの努力が必要なのか、その到達点までに不足するエネルギーをリーダーは与えなければならない。

リーダーが与えるエネルギー量が比較的多い人もいれば、元々持っているポテンシャルが高く、少ないエネルギーで目標到達ができる人もいる。


リーダーが評価すべき点は、その人の目標到達点にどのくらいの時間でどのくらい到達できたのかを計測し、評価することがに尽きると思う。


一方、世の中に出回っている人事評価制度は良くも悪くも性悪説に基づいていると感じる。

人は怠惰である。

怠惰を是正する為には、人事評価指標を作り、その指標の達成度合いが高いほど社会的価値が高いと判断され、給与が決まりポジションが与えられる。


しかし、

本当にそんなもので評価されて社員は満足するのか?
本当にそれで自分は心底納得できているか?


自分が社員で働くなら、評価指標通りに改善するよりも、自己実現をアシストしてくれる人の為に、なんとしても仕事を頑張りたいと心底思う。これがチームが筋肉質になる原理原則であると思う。

見せかけだけの人事評価制度よりも、自己実現を達成する為に不足している部分を評価してくれる人事評価制度で当社は運用する。